シハー・アラリス・シナガはHuria Kristen Batak Protestant Church (HKBP)の牧師候補としてスマトラ北部メダン地区の300世帯から成るコミュニティーで活動している。
「最良の説教は、食卓にまで届く説教である」という彼の言葉によれば、牧師の役目とは説教をすることだけではなく、彼らの生活の要請に応えること、つまり彼らのテーブルに十分な食べものを届ける手助けをすることでもある。
彼はこれまで、大地が人々に与えた恵みを、人々の貪欲さが消費し尽くしてゆく様子を目にしてきた。
彼の両親は教師であり、また小規模な農場を経営し、農場の収入によって彼は教育を受けることができた。
しかし現在では食糧市場は仲買人によって不当に操作され、農家が負債から抜け出せない構造ができてしまっている。彼は持続的な有機農法によって農薬・化学肥料への依存を解消すること、信用組合の組織により農民の相互扶助が可能となり、彼らが労働の正当な利益を得られるようになることを目標としている。
さらに彼は、アジア学院に倣い、宗教の枠を超えた協力関係の構築を目指している。多宗教社会の一員である彼は、この点こそが健全で生産的なコミュニティーの構築に不可欠であると考えている。
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