「草の根における変革」 国際リーダーと共にアジア学院創立40周年を祝う

9月16日月曜日、世界中から集まった草の根のリーダーたちと共に、アジア学院創立40周年を祝う式典とシンポジウムが開催されました。

創立40周年を迎えるにあたり、『草の根における変革 草の根の指導者と共に歩む40年』をテーマに掲げ、世界のあらゆる場所で虐げられている人々のための農村開発を推進するアジア学院の使命と同様、研修を受けた卒業生の経験に基づいて振り返るためのガイドラインに寄与しました。

午前中の記念式典には、アジア学院の学生やボランティア、職員、そして世界中から集まった卒業生を含め、280名が出席しました。また、台風という悪天候にも関わらず、外部からはアジア学院支援者や来賓の方をはじめ140名がご参加下さいました。

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大津健一校長は、長年アジア学院を支援し続けてきた多くの日本国内外の支援者の方々に感謝の意を表しました。また、創立年である1973年度の卒業生のジェローム・サダール氏がお祝いを述べました。

ご来賓のお一人である栃木県知事の福田富一氏は、アジア学院を「栃木の誇り」と述べました。 また、ロータリー米山奨学会理事長の板橋敏雄氏は、県知事がご出席されたことに絡めて、「知事にご参列いただいたことは、アジア学院の行ってきた世界平和に寄与する謙虚で根源的な貢献事業は、栃木県として世界に誇るべきものであると認められた証だと信じています」と仰いました。

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午後の特別プログラムとして、卒業生を中心にしたシンポジウムが開催されました。1988年のインドの卒業生、トーマス・マシュー氏と2001年のザンビアの卒業生ジュディス・ダカ女史が、「私がアジア学院で学んだことをどのようにコミュニティーに伝授したか」というタイトルの下、基調講演を行いました。講演の中では、日本に到着したばかりの頃のカルチャーショックや、アジア学院での指導者養成に関する学びが、如何に自分自身を形作ってきたかについて触れました。そして、アジア学院が掲げる、異なる人々と共に生き、そして日常生活に根ざす持続可能な農業に取り組む奉仕する指導者という発想が、アジアやアフリカでの彼らの働きに深いインパクトを与えたことを伝えました。ダカさんは、「どんな開発においても食べものこそが鍵」とし、「コミュニティの人たちに、特に雨季には、カボチャやサツマイモなどの新鮮な野菜は全て保存できるように保存法を教えた」と述べ、また指導者については、「全員参加の皿洗いや朝の定例作業、また校長先生までもがトイレを掃除しているのを見て、リーダーとして謙虚であるべきことを学んだ。」と話しました。

マシューさんは、研修期間中に広島平和祈念館を訪れた際に大変心を打たれ、以降、核兵器廃絶の運動に取り組んでいます。「西日本研修旅行で訪ねた広島は、私の平和についての考え方を根底から変えました。被爆者の証言は広島YMCAに集まった私たち全てにとって大変つらい体験となりました。」

帰国後も、有機農業の推進に関わる一方で、被爆者の方を招待しインド各地を訪ねる「平和の旅」を行いました。

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その他の卒業生も、アジア学院の研修を今後より良くするための提言を与えると同様に、彼らの成功事例や挑戦について報告する場として、パネルディスカッションに参加しました。

Anniversary06この記念プログラムには、インド、スリランカ、ミャンマーなどを中心とする50名以上の卒業生が参加しました。常時20カ国以上の人々が集うアジア学院に、このように多くの卒業生が一同に集まったことは、創立以来初めてのことです。

翌日火曜日にも続いたシンポジウムでは、男女平等、環境、宗教、地域主体の変革などをテーマにしてディスカッションが行われました。休憩時間および夕食後には、卒業生たちが自由に自らの活動について分かち合いました。何人かの卒業生は、研修時依頼の同級生との旧交を温め、国と文化を超えた友情を新たにしていました。

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