理事長からのご挨拶

Otsu Sensei
大津 健一 理事長

今日世界人口は、70億人に達しています。国連の発表によれば、世界の飢餓人口は、約8.7億人いるといわれています。これは地球上に住む8人に1人が飢餓の苦しみに置かれていることを示しています。また、これらの人々は、民族紛争、経済的搾取、環境破壊による災害などで二重・三重の苦しみを受けています。このような苦しみを背負わされた人々の多くは、アジア、アフリカなどの貧しい農村で生活する人々です。先進国などからの農業支援には、最初は援助という名目で農民に種や化学肥料などが支給され、後には農民が、農事産業から遺伝子操作された種を買い、農薬や化学肥料を買わざるを得ない状況へと仕向けられています。

このような現実の中にいるアジア、アフリカの貧しい人々が、自らの生命を守り、自給できる状況を創りだすために、そして家族が平和で安心して生活できる状況を創りだすために、人々を正しい方向へと導く草の根の農村リーダーが必要だと考えています。

アジア学院の働きの中心は、このような農村リーダーを育成することにあります。このため私たちは、毎年アジア、アフリカなどの開発途上国から約30名の学生(草の根農村リーダー)を招き、持続可能な有機農業、人々に仕えるリーダー、コミュニティづくりの学びを含めたカリキュラムをたて、9ヶ月間の研修プログラムを実施しています。また、毎年数名の日本人学生が、研修プログラムに参加し、それぞれの課題に向かって共に学んでいます。

アジア学院は、今年創立40周年を迎えます。卒業生は、途上国を中心に世界56カ国に散らばり、1244名を数えています。私たちの教育の基礎には、3つの愛-神を愛すること、人を愛すること、土を愛することがあります。卒業生一人ひとりがこれらの愛を大切にし、公平で持続可能な社会の実現のための担い手となることを願っています。

学校法人アジア学院
理事長 大津 健一

2013年4月