学び舎の創設 > カリキュラム

 

前述のようにアジア学院の学びの根源はたべものであり、たべものに取り組むことは、究極的には「生きることを学び」、「学ぶことに生きる」のである。アジア学院のカリキュラムもまたたべものの課題を基盤として構成される。いうまでもなく、たべものは悠久の時を通じて、洋の東西を問わず誰にとっても、人間ばかりでなく全ての生きものにとって、無くてならぬもの、この上なく大切なものである。たべものはその生成、用い方の全てが有機的に繋がっている。したがって、たべものの課題に取組むことは、時をこえて自分を含む全てのもののいのちに関わる大切なことを今具体的な働きを通して有機的に学ぶことである。

また、たべものの原形は植物である。動物は植物を食べて生き、肉食動物も雑食動物も結局は植物に依存している。植物は周りの環境−光、空気、水、土等々−を"食べて"生きている。植物は周りの環境と常に共生関係にあるので、深い意味で植物は環境そのものの一部といえよう。

アジア学院では、たべものに取り組むことによって、いのちを可能にする環境の営みに逆らうことなく、全ての人々全てのものにとって常に無くてならぬ大切なものと、その事柄について具体的に学ぶのである。そのカリキュラムは次の3つの分野に大別される。その骨子は;

  1. たべものの生産と分配
  2. 共同体(コミュニティ)の形成としくみ
  3. 人間成長と開発教育

である。

  1. たべものの生産と分配
    自然環境のしくみと働き−光、空気、水、土壌等。農耕の諸形態。たべものの生産と分配の運営管理技術。土地利用。たべものの生産技術。適正技術。食糧生産と労働配分。協同組合。共助組合。
  2. 共同体(コミュニティ)の形成としくみ。
    農村共同体と近代化。伝統文化と開発。共同体の自主・自立。分かち合いの実践。自然環境と社会環境の連関。
  3. 人間成長と開発教育。
    環境保全と開発行為。開発行為と宗教。現代の諸問題と宗教。グル−プワ−クの理論と実践。リ−ダ−シップの形成と変革。

これら3分野にわたる諸課題はさらに細分化されるなどして、時の動き、その年の学生、職員など共同体を形成する人々の組み合わせなどによって適宜、適切に実行プログラムとなり、農場実習、校外見学、農家実習では3分野にわたる総合的な学習経験となるように計画されるのである。当該年度のカリキュラムの実行計画の作成などには、その年の学生やボランティアも適時参画し、現在と将来に開かれた教育研修の道をひらいている。

 

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