学び舎の創設 > ラジオ体操
| 創立以来欠かすこと無く続けている朝のチョアの最初の行いはラジア体操である。
朝6時30分キッカリに始まるNHKラジオ体操はアジア学院の一日の営みを、無言のうちに互いの健在を喜び合いながら始めるのには、極めて好都合である。朝の初めにラジオ体操をする主な理由は次の通りである。
数年前の事である。ある若い職員が毎朝ラジオ体操をすることに異議を唱えて、自ら作った文書を回覧した。なんでも「NHKのラジオ体操は日本国民を総動員してアジア諸国等の侵略に駆りたてた軍国主義の名残であるから、アジア学院でなすべきではない」という趣旨だったようである。どういうわけか、当時の若い職員やボランティアたちの間でも討論の材料にならなかったらしい。 今からちょうど70年前の1925年にアメリカのメトロポリタン生命保険会社が健康増進と衛生思想の啓蒙のために、この柔軟体操の原形をつくって発表したのが発端で、その3年後の1928年に日本の逓信省(郵政省)簡易保険局が国民保険体操として採用したのが、そもそものの始まりらしい。 思うのだが、長年に亘って日本が近隣諸国に日本語を押しつけて害を与え、イギリスが世界中に植民地支配を広げるにつれて英語が普及したのだから、日本語や英語を使うなと言っても無理であろう。金属バットはスポ−ツ用具であると同時に凶器にもなる。ラジオ体操にしろ、日本語や英語にしろバットにしろ、人間のすることには常に醜い、恐ろしい結果を招く可能性があることを覚えて、自分を戒めながら謙虚に生きることが大切なのである。 アジア学院ではラジオ体操のあと、一言の祈りを捧た後、作業に入る。ある朝のアフリカの学生の祈り、「神よ、身体だけでなく私たちの理性も知性も自由に生きいきと今日一日精一杯生きるようにお導きください。」 1995年7月28日 |
