学び舎の創設 > 善の力 - 1
実りの秋を迎え、今年の収穫感謝の日の諸行事は、好天にも恵まれ、和やかにまた 善意と希望を生み出す雰囲気の中に滞りなくおわった。感謝である。 優に一千人を越 える老若男女、後援会や支援者の方々、学院関係のわたしたちとその家族達が自然と の共生の中で豊かな「人間家族」を形作るたのしさを共有したのである。 アジア学院の「収穫感謝の日」は大切な学校行事であり、リーダー研修課程の重要な一環である。企画、立案、組織、責任分担、広報、意志決定等々のすべては学生を主体とし、職員やボランティアはかれらを助けるかたちで進行する。そして当日の2日間、不特定多数の様々な人々に、アジア学院の主旨、学習内容、モットー「共に生きるために」の深い意味、卒業生の活躍と大きな成果などを、さまざまな行事を通して理解していただけるように計画するのである。大仕事である。 多民族、多言語、多文化、これ以上多様性を持った学びの共同体は他にまれであろう。7月には準備作業が始まる。座学、農場実習、見学などと平行して行われる。超多忙である。当然意見のくいちがい、論争、疲労からくる苛立ちなどが共同作業を妨げる。 その中で忍耐強く互いの人格を尊重し、互いの意志を尊重しながらも自分の考えを主張しつつ、集団の意志を形作る。ただただ大勢のお客様がわずかの時間に、諸行事を通して「共に生きる」よろこびを味わい、それがこれからの生きる力となるようにプログラムを準備するのである。 それには一人一人の善意がただ一つのよりどころとなる。 結果はどうであろう。二日間に集まった大勢の人々が思い思いに動き回り、民族料理を楽しみ、歌をうたい、子どもや障害者やお年寄りの世話をし、外国の人と語り、バラバラなようで実は一つの「人間家族」になっているのである。 そこには間違いなく善意が強く働いている。人々が善意の力で「人間家族」をつくって生き、悪の力をよせつけない。 アジア学院はつねに善意によって生き、善意を生み出す学び舎でありたい。他の学校もそうあってほしいとねがう。 今年も収穫感謝の日にご参加くださった多の方々がそれぞれの場にあって善意の力を発揮してくださるよう祈るものである。 |
