学び舎の創設 > 創立三十周年 1

 

アッという間の30年であった。その30年の間にじつに種々様々な事柄が起こった。その事柄の一つ一つが、プラスであれマイナスであれ、今のアジア学院の生きる力、また生きた経験となっている。起こった事柄をすべて活かし、プラスになるように心がけて懸命にまた貪欲に努力を続けた。営々と積み上げた経験、大いなる喜び、苦渋、学びと知恵、数え上げればきりがない。それを可能にした主なる神に感謝をささげるのものである。

 

アジア学院の創設は、かたちのうえでは1973年4月1日である。池田勇人が所得倍増論で首相となり、田中角栄が日本列島改造論を打ち上げて、やがて首相になろうという頃であった。世界人口の大多数が、経済至上主義に走り始めた頃である。アジア学院は益々減少する農村人口で、益々増大する都市人口を含む人口を支える食糧を作る農村のリーダーを養成し続けるし、養成し続けなければならない。すすんで農と食を選び取り、みずから課した与件だと理解している。

 

アジア学院は農村リーダーの研修センターである。宗教、信条、人種、国籍、性別、言語、等々による差別はしない。区別はおのづからある。キリスト教、仏教、ヒンドゥー教、回教、その他もろもろである。同じキリスト教といっても、新旧、また諸派となると千差万別である。

 

創造の神の愛を信ずればこそ、自然環境に畏敬の念を抱き自然環境保全に情熱をもやし、その確かな方便として有機農法に取り組むのである。モットー「共に生きるために」は人間中心のそれではない。すべての生き物と共に、神が与えたもう命を分かち合うのである。

 

アジア学院は今後も農村のリーダーを、まずアジア、アフリカの人々を対象として送り出し続けるのである。

 

自然環境はすべてのいのちを可能にする。いのちを支えるたべものを可能にするのも自然環境である。この自然環境を破壊することは結局は食べ物を破壊し、命を滅ぼす結果となる。このような基本的な理解を常に覚えて、自給自足に近い生活を共にしている。

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