アフリカのことである。
今年の学生総数33人中アフリカからの学生は、6人である。6人中2人が女性で、2人ともリベリアからである。このリベリアには特色がある。アメリカ合衆国で自由をかちとり、また経験した黒人が、アフリカに初めて自力で形成した独立国である。アメリカ・ドルがそのまま通用する国としても知られている。
そのリベリアが、アメリカのアフガニスタンに始まり、ついに安価で豊富な石油などをめぐる力ずくでの理不尽な影響力の拡張計画に毒されているように見える。かつては平和と安定の見本のようであったリベリアが、いまはいくつにも分かれて戦争行為にあけくれ、それを嫌った一般住民がより平和な近くの国へ難民となって避難している。
世界を覆う超大国の政策が、遠く海を隔てたアフリカの小国にまで及ぶご時世である。
さて、今年の年頭に、世界の経済大国が(日本もおこがましくもその一員である)今年をアフリカ0年とすると発表した。貧困に悩むこの大陸の国々に経済援助を大々的かつ組織的に実行しょうというのである。またか、とわたしは思った。たしか、人類発祥の地はサハラ砂漠以南のアフリカである。なにはともあれ、われらの祖先は、以前「暗黒大陸」と呼ばれた黒人の大陸である。
よく言われることだが、援助をして儲かるのは援助する側である。政治、経済的な利益を慎重に計算したうえで援助を提供する。いわゆるヒモ付き援助である。これには「立派な」理由がある。国が海外援助を提供する場合、それがいかに自国の利益になるか、まず国民の代表である国会で説明し、承認をえなければならない。皆さんの中には国会の予算委員会の質疑などをテレビでご覧になった方もあるでしょう。あれが国民の姿なのです。
さて、あのリベリアからの女性2人―グレイスさんとプリスさん。優しく、おおらかで、姿を見ただけでホッとします。まるで母親に会うような気分になります。
アジア学院には、世界各地から見ただけでホッとするような優しい人々が集まってきます。
あなたも一度きてください。そしてあなたの優しさを加えてください。お待ちしてます。
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